
校長 佐藤貴哉
津山工業高等専門学校(津山高専)は、岡山県北部に位置し、四季折々に表情を変える美しい山々と、きらめく水面が織りなす吉井川に抱かれた津山市街地にあります。本校は昭和38年(1963年)の創設以来一貫して地域と共に発展することを希求し、地域の皆様の温かいサポートをいただきながら、地域に根差した高専として歩んで来ました。
「自立・創造・共生」を教育理念とし、これまでに8千名を超える卒業生・修了生を社会に送り出し、県内外の産業の発展に貢献しております。本校は産業構造変化に対応しつつ社会が求める教育研究システム構築のため、平成28年度に既存の専門分野である機械、電気電子、電子制御、情報工学科に生物・化学を含む基礎科学分野を追加して一つの学科「総合理工学科」へ再編・統合しました。
確かな基礎科学を基盤とした高い専門性を身につけるとともに、分野横断的な融合力を備え、複雑・多様化する社会課題に対してアイデアと技術でその解決策を提示出来る技術者の育成を目指しています。学生は本科5年間に亘る学習や研究活動で、自分で課題を発見し、自分で考え行動し、結論まで導く力を身に着けていきます。
津山高専のもう一つの魅力は、卒業後の多彩なキャリアパスにあります。就職を希望する学生はほぼ100%県内外の企業等に就職します。一方、本科卒業後に専攻科に進学することによって、学士(工学)の学位を取得することができます。その後に大学院に進学する学生も数多くいます。また本科卒業時と同時に大学の三年生に編入学することも可能です。高専とはちがった環境で学士取得を目指す学生も数多くいます。
さて、この10年で産業界は大きく変化しました。地球温暖化の課題が正しく認知され、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」に適合した経済活動が強く求められるようになりました。デジタル技術の大きな進展によって「Society5.0」概念が登場し、それを実現するために人工知能(AI)がいろいろな場面で用いられるようになりました。
津山高専では、今まで養ってきた「技術分野横断的な融合力」にデータサイエンス、AI(Artificial Intelligence)やDX(Digital Transformation)などの情報技術を利用し、イノベーションを推進できる技術者の養成を目指して、高度情報専門人材育成プログラムを構築しました。2026年春から入学生を受け入れる予定です。
そして今や高専教育は世界ブランドとなりました。様々な国々で「KOSEN」の設置が進んでいます。本校の国際交流活動では、中国・四国地区高専の国際交流教育を推進する拠点校として、日本人学生の海外派遣や海外学生の受入れなど、海外の高専や大学と連携した国際的な研修やグローバル教育に取り組んでいます。
皆さん、津山の地で最先端の科学技術を基礎から学び、岡山、日本、そして世界に貢献できるプロフェショナルを目指しませんか。本校は皆さんの夢をかなえるお手伝いをします。

