11月29日に棘皮動物のヒトデやナマコに関した外部講師のセミナーを開催しました
11月29日(金)に、学びのジャンクション~異分野交流セミナー~にて「ヒトデ幼生の免疫システム:自己とは何か?」および「ナマコの組織修復:免疫細胞の凝集塊の役割」を開催しました。
教職員や学生など25名ほどが参加してくださいました。
まず、慶應義塾大学の古川亮平博士に、動物の免疫機構の概要や棘皮動物であるヒトデ幼生を用いた免疫研究について、解説いただきました(写真上段と中段)。
ヒトデはたった一種類の間充織細胞が免疫を担当することから、免疫機構の基礎を探るには適した材料です。
ヒトデ幼生における異物の貪食機構や異種認識について、動画も交えながらていねいにに説明してくださいました。
多細胞体制の獲得と免疫との関係に関する進化的仮説も説明され、非常に興味深い内容でした。
また、NHKにも取り上げられたヒトデ組織の再構築もきれいな動画で説明され、バイオインフォマティックス(生命情報学)的な解析についても説明くださいました。
次に、東京農業大学の田口瑞姫博士に、同じ棘皮動物ナマコの免疫研究について、解説いただきました(写真下段)。
興味深いことに、ナマコは敵に襲われたさいに、体から腸を切り離してオトリにして逃げるそうです。
その後に腸が再生するさいに、傷口に体腔細胞(免疫細胞)が凝集します。
田口博士は、その凝集現象を解析するなかで、凝集を促進するタンパク質を同定しました。
非常にきれいな仕事で、現象の発見から関連タンパク質へどう辿りきいたのか、そのアプローチは卒研生らには非常に学ぶことが多かったと思います。
両先生の棘皮動物に対する愛着が、ビシビシ伝わるいいセミナーでした。
今後も学びのジャンクションで、魅力的な研究を紹介していきたいと思います。
11月9日~12日に開催された中国地区高専大会(冬季)で津山高専ラグビー部が中国地区高専大会5連覇を達成しました
11月9日(土)~12日(火)に開催された中国地区高専大会(冬季)および中国・四国地区代表決定戦において、津山高専ラグビー部が中国地区大会から引き続いて5連覇し、第1代表として6年連続の全国大会への出場を決めました。
以下が本校の結果です。
Aパート1回戦 シード
Aパート決勝戦 津山高専 64- 0 松江高専
第1代表決定戦 津山高専 40-24 宇部高専
中国・四国地区第1代表 津山高専
中国・四国地区第2代表 宇部高専
中国・四国地区第3代表 松江高専
なお全国大会は、令和2年1月4・5・7・9日に神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で開催されます。
引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。
左は、開会式(上段)、津山vs松江の試合(2段目)、津山vs宇部の試合(3段目)、5連覇の記念撮影(下段)の写真です。