機械には必ず“接触しながら動く”部分があり、二つの物体が相対運動することによって機素としての機能を生み出しています。しかし、この部分がひとたび摩耗や焼付きを起こすと、機素としての機能・性能を損なうばかりでなく、機械システム全体の機能・性能も失われることにもなる場合があります。逆に、トライボロジーの知識を適用してそのような部分をうまく制御・利用することができれば、機械の高性能化や今までにない機械システムの実現が期待できるといえます。

 最近のトライボロジー研究の動向はマイクロ化、メンテナンスフリー化、環境保全の三つであるといわれています。このような研究動向に対して、特に、高機能化した加工技術、すなわちメゾ・ミクロスケールの凹凸を意図的に操る技術と連携してさらに研究を進めていきたいと思っています。

Ver.20111030
機械設計,機械要素,トライボロジー,表面性状
Konishi Laboratory