学校概要

学校長挨拶

校長 則次俊郎

校長 則次俊郎

 国立高等専門学校は昭和37年に創設され、この50年有余の間、実践的かつ創造的な技術者の育成を目指して、5年一貫のゆとりある教育環境において特色ある教育を展開してきました。通常の講義に加え、実験・実習に重きをおいた教育カリキュラムは、わが国において最も必要とされる「ものづくり人材」の養成に大きく貢献しています。全国の高等専門学校の卒業生は、これまでに30万人を越え、わが国の科学技術の進展、それに伴う経済・文化の成長や発展の一翼を担っています。高専卒業生に対して、産業界を始めとする各界からの評価と期待がきわめて高いことは言うまでもありません。津山工業高等専門学校(津山高専)は、昭和38年の創設から半世紀が経過し、これまでに7,000人を越える学生が卒業し、社会の様々な分野で活躍しています。

 現在、産業構造の変化やグローバル化の進展により科学技術が対象とする領域は複雑・多様化し、複数の専門分野が融合した新たな技術分野が形成されています。このような技術分野では、従来の個別の専門分野を修得した技術者のみでは対応が困難であり、複数の専門分野を広い視点から横断的に融合できる技術者が求められます。特に、高専卒業者には、製造から設計・企画・管理、開発、研究に至る広範囲の役割が期待され、基盤となる専門力を高めるとともに他の専門分野をも理解できる分野横断的な融合力が求められます。高専卒業者が中核的人材として次世代の高度な科学技術を支えるためには、このような融合教育と基礎科学と工学が密に連携した教育体系の構築が求められます。そこで、本校は平成28年度より既存の専門分野である機械、電気電子、情報に生物・化学を含む基礎科学分野を追加して1学科に統合しました。学科名称を「総合理工学科」とし、異分野融合教育と基礎科学教育の強化により卒業生の活躍の場を大きく広げることを目的とします。

 5年制の本科「総合理工学科」の入学定員は160名、2年制の専攻科に機械・制御システム工学専攻と電子・情報システム工学専攻の2専攻があり、入学定員は各専攻8名です。専攻科修了後は大学と同じ「学士」の学位が授与されます。本科ならびに専攻科において実践的かつ創造的な技術者や研究者の育成を目指します。特に、国内企業や海外へのインターンシップを実施することにより、広い視野を有するグローバル人材の育成を進めています。また、東アジアやASEAN諸国から多くの留学生を受入れ、相互のコミュニケーション力や異文化理解力の涵養に努めています。本校の技術者教育プログラムは日本技術者教育認定機構(JABEE)の審査に合格しており、本校の教育内容が世界標準を満たしていることが認定されています。本校の卒業生に対する社会の期待は高く、就職時の求人倍率は常に20倍を超える状況です。また、本科卒業後の一般大学への編入学、専攻科修了後の大学院への進学など多様なキャリアパスを選択することができます。

 教育研究に並ぶ本校の重要な使命の一つとして産学官連携を推進しています。本校は、岡山県北地域で唯一の工学系高等教育研究機関であり、この地域における産業振興の拠点として期待されています。本校の教職員一同、次世代の技術者教育に向けて教育研究環境の整備に努め、地元自治体や産業界との連携による地域に開かれた科学技術の拠点として地域や社会とともに発展する高専でありたいと願っています。地域や社会の皆様には、本校が有する人材や教育研究資源を積極的に活用いただくとともに、本校の教育研究活動に対して温かいご支援をいただきますようお願いいたします。