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成竹の寸法的特徴
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 平成11年12月に、目通り高さ直径約100oのモウソウチクならびにマダケを県内3ヶ所、それぞれ2本づつ採取して、次の3項目について調査を行ないました。

@ 高さと節間の長さ

A 元口より高さ0.m、0.3m、0.m、1m、1.m、(後1.mおきに先端まで)における肉厚

B 元口より高さ0.05m、0.m、0.15m、0.2m、0.3m、0.5m、1m、1.m、2m、3m(後1.5mおきに先端まで)の外径

採取竹材の形状
竹種 モウソウチク マダケ
採取地 岡山市 津山市 邑久町 岡山市 津山市 邑久町
樹高[m] 16.1 16.0 16.1 17.7 20.3 17.9
節数 55 64 62 67 66 67
枝下長さ[m] 6.3 5.0 6.0 10.3 12.2

9.4

 高さ・枝下長さについては津山市のマダケ、節数については岡山市のモウソウチクが、他の採取地のものに比べ若干の違いを示しました。 これは、生息地の地形、日当たりの違い、竹林の管理状態の違いによるため生じたものだと考えられます。

 上に高さと節間長さの関係を示します。
 全長にわたりマダケのほうが節間が長く、高いことがわかります。また、節間長さのピークにも差がみられ、モウソウチクは
7.5m付近、マダケは9m付近であって、両者とも全長の中間付近でピークをむかえていることがわかります。そしてマダケの最大節間長さは0.5mにもなることがわかりました。 

 下図の2つ10cm位置を基準とした、全長における肉厚比と外形比を示す。基準にこの位置を用いたのは、成形竹を作成する際、この位置を枠設置位置下端とすることで、バックリングを防ぐことができると考えたためです。

 

 左図5mの辺りでは肉厚が基準位置の50%、15mの辺りでは20%程になることがわかります。肉厚はどの採取地でもモウソウチクの方が厚いことがわかりました。
 また、マダケは節間が長く、肉厚の薄いことより竹細工などに好んで使われる理由がわかりました。

 また右図より、マダケとモウソウチクとでは5m付近までの径変化に大きな違いが認められます。  モウソウチクは元口から2m付近で基準位置の外径の80%、4m付近で70%と、径の減少が著しいのに対して、マダケは5m付近まで基準位置径とほぼ同じままです。
 このことから、元口から5m未満で成形竹を作製する場合、モウソウチクのように径変化の著しいものを利用するよりもマダケを用いた方がより簡単に作製できるものと思われます。

 上にモウソウチクの半径方向断面の写真を示します。これからわかるように、維管束密度が表皮側には密に、そして内側へ向かうにつれて粗になっていることがわかるかと思います。 また、その形状は半径方向へ長い楕円から、円形へと変化しています。 このことから、維管束の分布と形が竹に加わる力に対して意味を持っていることが推測できます。 
 今後これらの違い、すなわち維管束密度分布がどの程度強度に影響するかを調べる必要があると思います。

 

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最終更新日 : 2000/02/23