『電顕・X線室』の地域協力とその実績
昭和63年に「地域に開かれた津山高専」を目指すという観点から、校内に地域協
力委員会ができ地元企業とのパイプができました。そして平成6年に『津山高専地域
協力センター』が発足し、本校の教育と研究に支障のない限り、できるだけ学校施設
を地域の人々に開放する方針をとってからは、地元企業からの依頼件数が急激に増加
しています。
使用目的で分けると次のようになります。
・自社製品のチェック及びクレ−ム対策
・製品開発
・専門知識の修得及び研究
・その他
学外からのおもな使用例を報告します。
詳細についてお知りになりたい方は、電顕室に問い合わせて下さい。
・電気部品製造会社
電気部品(線材)の汚れの解析
→汚れの形状及び分析結果より製造工程を変更した。
・総合病院皮膚科部長
手術で摘出した異物(金属)の形状及び分析
→異物の分析により、治療方針が決まった。
・酒造会社専務
小中学生に電子顕微鏡を使った理科実験の面白さを教えてほしい。
→シダの葉、デンドライト、ICの観察、及び分析を行った。
・機械加工会社
円板にあいている直径0.18o、0.20oの正確な径と真円度の測定。
→真の穴径、真円度、加工面の形状がわかった。
・プレス加工メ−カ−
プレス部品の表面に付着している異物の解析。
→分析値は変わらなかったが表面の加工状態が悪かった。
・金属加工メ−カ−
接点材料の元素分析
→EPMAで分析。
・金型加工メ−カ−
破損した金型材料の破面観察、および分析。
→SEMで観察、EPMAで分析。
・基板製造メ−カ−
エッジコネクタ−の金メッキ部に及ぼす塩素の影響について調べて欲しい。
→汚染された基板の観察、及び分析より製造工程で使用されるテ−プが
基板に付着していることがわかった。
・民間研究者
雑草の種子の観察
→11種類の試料について白金でスパッタリング後、写真撮影した。
・中学校教諭
鉱物の成分分析、及び写真撮影。
→7種類の鉱物についてSEMで観察、EPMAで分析した。
・電子部品製作所
5oφの導入線に黒い筋ができてコ−ティングが剥がれる。黒い筋ができる工程
を調べたい。
→加工工程でできる傷を意図的に作り不良品の傷と比較した。傷は大きく異なり
工程中にできたものではないことがわかった。
・電子部品製作所
新製品の一部に付着する金属性物質の分析。
→EPMAで分析した結果、ハンダであることがわかった。
・紙器加工機メ−カ−
加工機部品材料の分析
→EPMAで分析した結果、スウェ−デン鋼種と判明した。
・紙器加工機メ−カ−
ダンボ−ル製造機のシャフト破断面の破面解析をして欲しい。
→ストライエ−ションが認められ、疲労破壊であることがわかった。
介在物にはナトリウム、カリウム、アルミニウムが分析された。
・美作地区中学校理科担当教諭の勉強会
透過型電子顕微鏡、走査型電子顕微鏡、X線マイクロアナライザ−、X線回折装
置等の実習を行った。
・平成8年度公開講座「理科なぜなぜ教室」
小、中学生を対象にIC(集積回路)を光学顕微鏡と走査型電子顕微鏡で観察し、
X線マイクロアナライザ−でICに使用されている材料の分析を行った。