SEM像は電子ビ−ムを試料にあてて、試料から出てくる電子線(2次電子線)で像をつくります。
このため観察用試料は、帯電現象(チャージアップ)による像障害防止のためほとんどの試料に金属
が蒸着されます。
この金属コーティングには次のような目的もあります。
(1)チャージアップ現象の防止
(2)電子線障害(ダメージ)の軽減
(3)2次電子線の増加(明るい像)
(4)表面からだけの像に限定する(レプリカに近い)
そしてコーティング用金属としての条件は
(1)化学的に安定である
(2)2次電子の発生効率が良い
(3)コーティングに特殊な装置や方法を必要としない
などが要求されます。
金属のコーティング法としては
(1)真空蒸着法
(2)プラズマイオンスパッタリング法
(3)イオンビームスパッタ法
などがありますが、本校では観察のみの試料はイオンスパッタリング(Pt)、観察+分析の試料には
カ−ボン蒸着をおこなっております。
真空蒸着装置、イオンスパッタリング装置の詳細については装 置をご覧ください。
また、鏡体内部の試料室は高真空に保たれており、汚れ(コンタミ)には特に注意する必要があます。
このため、試料の種類や目的に応じて次のような処理手順が必要です。
○試料洗浄
前処理として試料洗浄をおこないます。脱脂(アセトン等で超音波洗浄)やブロア−でコンタミの原因
を取り除きます。
○試料に導電性をもたせる
非導電性試料は導電状態にするする必要があります。
観察のみ → カ−ボン蒸着、イオンスパッタリング(Pt)
観察+分析 → カ−ボン蒸着
○試料台への取付け
試料を試料台、試料ホルダ−に取り付けます。サイズが決まっておりますので、試料サイズはホルダ−等
に合わせてください。
試料台サイズ (アルミ製、15φ、20φ、25φ)
試料ホルダ−サイズ (アルミ製、13φ、17φ、31φ)
試料ホルダ−にはビスで取り付けますが、試料台には接着剤で取り付けます。
接着剤には次の2種類を用意していますが、一般的には導電性両面テ−プ が簡単で便利です。
・銀ペ−スト → 試料台への取付け
包埋樹脂に埋め込んだ試料を試料ホルダ−に取り付ける
・導電性両面テ−プ → 試料台への取付け